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Career Creation STORY #13:ヤマト運輸(株)宮本一輝さん

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Career Creation STORY #13:ヤマト運輸(株)宮本一輝さん
今回インタビューさせていただいたのは、ヤマト運輸株式会社 EC事業本部の宮本一輝(みやもと かずき)さんです。宮本さんは大学時代にECCLのインターンや学内のゼミナールを統括する学生団体の運営などに所属されていました。大学卒業後はヤマト運輸に入社、社会人4年目の方です。現在は、EC事業本部 ネットワーク戦略部で、日々の業務量予測や、その予測データを関連部署へ伝える業務をされています。
インタビューでは、学生時代の活動から現在の仕事のお話を通して、宮本さんの仕事に対する考え方や、大切にされていることについてお伺いしました。


―目次―

3つの活動に没頭した学生時代

―本日はありがとうございます!はじめに、学生時代に打ち込んだことや思い出に残っていることを教えてください。
学生時代に打ち込んだことは、3つあります。1つ目は、ゼミナール活動です。物流のゼミナールに所属しており、物流業界とフードバンク(まだ食べられるのに廃棄されている食品を必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動)の流通に関わる研究をしていました。活動の一環で様々な団体にインタビューに伺いましたね。今思えば、ゼミナール活動が就職活動における業界研究につながっていました。
2つ目は、ゼミナール連合協議会です。約70ある学内のゼミナールを統括する大学公認の学生団体で、大学内のプレゼン大会を企画するなどの活動をしていました。
3つ目は、このECCLのインターンです。今回、社会人としてECCL修了生の方に取材いただけたのはすごく嬉しいです。大学3年生の時に初めてECCLの講座を受け、4年生でインターンを行っていました。ビジネスマナーの他に、企画の立て方、集客方法など、社会人としての基礎を学生のうちに身につけられたのは、ECCLのおかげです!

―すごく忙しそうですが、充実していそうな学生生活ですね!
この3つの活動の他にも、大学の講義やアルバイトもあったので、自分でもよくこなすことができたなと思います。振り返れば、様々な活動を通して、学外の方と関わる機会をたくさん持っていたので、コミュニケーション能力が自然と身についていったと思います。就職活動や現在の仕事でも、初対面の方と話すことは多くあるので、とても役立っていますよ!

就職先に選んだのは「産業の血液」


―物流業界に興味を持ったきっかけを教えてください。

物流業界が脚光を浴びることは少ないと思いますが、物流は産業や日常生活にとって無くてはならないものであり、人間の血液のようなものだと思っています。社会的インフラとして、お客さまの生活を支える立場で働きたいと思い、物流業界を選びました。加えて、大学時代のゼミナールで物流に関する研究をしていた影響も大きいですね。

―数ある企業の中で、ヤマト運輸で働こうと思ったのはなぜですか?
ヤマト運輸で働きたいと思った一番の理由は、社員の方々が非常にイキイキと働いていたからです。就職活動では、選考でいろいろな企業の社員の方々とお会いしましたが、「この人たちと働きたい」と強く感じたのが、ヤマト運輸でした。皆さんもこれから多くの企業を見る中で、社員の方々を通して、その企業の雰囲気や、文化等を感じると思います。自分が「いいな!」と思ったその“直感”は、とても重要だと思います!また、常にお客さまのことを考え、行動する企業理念に共感したことや、お客さまの課題や社会のニーズに対して、幅広い事業領域でソリューション提案できることも大きな魅力でした。

新たな仕組みづくりとそのやりがい

―入社1年目の時の業務内容を教えてください。
私は、自宅の近隣にある営業所に配属されました。お客さまのお荷物をお預かりする荷受け業務やお問い合わせ業務等、幅広く様々な業務を行いました。日々お客さまと関わる中で、ご要望を汲み取る力や、そのご要望に対して期待以上にお応えするというマインドが鍛えられましたね。また、直接お客さまから「ありがとう」とお声がけいただけると、とても嬉しいです。現在の部署では、お客さまと直接関わることが少ないですが、その時のお客さまのことを思い、業務に臨んでいます。

―現在の「EC事業本部 ネットワーク戦略部」では、どのような業務をされていらっしゃいますか?
EC事業本部では、様々なEC事業者と消費者、配送事業者をデジタル技術でつなぐことで、全員がメリットを得られるwin-winな仕組みづくりをしています。商品の在庫をお預かりするところから梱包・配送までの一連の発送までの流れを全てヤマト運輸で請け負い、EC事業者の負担を軽減するサービスや、受け取る方の利便性を考えた受け取り場所の拡充など、多岐にわたります。また取り扱うお荷物の量は日々違います。例えば、金曜日は、仕事が終わって購買欲が高まった人たちがネット通販で商品を買うなど、流通量が増える傾向にあります。私がいるチームでは、その変動量を予測して、仕分けや車両をコントロールするチームにその予測値を示す仕組みづくり、変動した際のコストを分析する業務を行っています。

―すごい!スピーディーな配送の裏にはそんな業務があるのですね!やりがいはなんですか?
今までできなかったことができるようになった時はやりがいを感じますね。また、自分が企画したものが、実際に形になって運用された時もやりがいを感じます。新しい仕組みで、お客さまへ新たな価値提供を行っていきたいと考えています。私たちの使命は「豊かな社会の実現に貢献する」ことです。そのために、お客さまや社会のニーズに正面から向き合い、新たなイノベーションの創出を目指しています。

―私もよくネット通販を使うので、本当に支えられています。ありがとうございます!ちなみに、仕事における大変さは何ですか?
私が所属しているEC事業本部は、基本的にゼロベースで企画を作り上げていく部署です。そのため、なかなか新しいアイデアが思い浮かばないこともあり、生みの苦しみを味わっています。しかし社内では、気軽に相談し合える環境があり、上司や同僚とよく議論しながら乗り越えています。チームで考え行動し、課題を解決する、こういう雰囲気がある会社で働けているのは、すごく楽しいですね。もちろん、趣味で気分転換することも大切だと思います。私はスキューバダイビングやボルダリングが趣味で、定期的に体を動かすようにしています。

当たり前だけど大切なこと


―宮本さんがお仕事をする上で大切にしていること、意識していること等を教えてください。

私は常に周りを見て、困っている人がいたら声がけするようにしています。「困っている人がいたら助ける」、当たり前ですが本当に大切だと思います。仕事は、自分が抱えているタスクをこなして終わりではありません。チームで成果を出し、お客さまに新しい価値を届けるのが最終的なゴールです。もちろん、自分の担当業務に責任を持つことも大切ですが、常に周りを見ることも同じように大切だと思います。最近は、テレワークが増えているので、チャットツール等を活用しながら、こまめにコミュニケーションを取ることも大切にしています。

キャリアとは道を作ること

―今後のキャリアビジョンや、夢などがあれば教えてください。
今は、「とにかく何事にも挑戦したい」と思っています。私は、自分の道を作っていくことがキャリアだと思っています。もともと「キャリア」には轍(わだち:車輪が通った跡)という意味がありますが、何事にも挑戦していくことで道を切り拓き、轍を残すことができます。一度轍ができてしまえば、その道は進みやすくなります。20代である今のうちに、とにかくなんでもやってみて、30代、40代での仕事における土台を作っておきたいと思います。

―なるほど…!私も、大学生である今の内から轍を残していけるよう頑張りたいと思いました。
パナソニック(旧:松下電器)創業者の松下幸之助さんの『道をひらく』という本に「道をひらくためにはまず歩かなければならない、たとえ長い道のりでも休まずに歩き続ければ深い喜びが生まれる」という文章があります。就職活動中の皆さんにもオススメの本だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

―最後に、この記事を読む学生へメッセージをお願いします。
就職活動初期は、何から始めたらいいのかわからないことが多いと思います。しかし、立ち止まっていては何も前に進みません。誰かに相談する、気になる企業のHPを見てみる、企業説明会に行ってみる等、まずは何でもいいから動いてほしいです。あとは、大学生であるこの瞬間もキャリアを作っている、つまり「自分の道」を作っているということを意識してほしいと思います。大学4年間の間にどれだけ道を増やせるかは、卒業後の歩みにも関係してくると思いますので、ぜひ様々なことに挑戦して、多くの道を作ってください。

インタビュー後記

宮本さんのお話をお聞きして、改めて、「なんでもやってみること」が大切だと実感しました。私は今まで、自分のコミュニティ以外の人と関わったり、新しいものに挑戦したりすることがあまりできていなかったので、今後は「道を作る」ことを意識して、人との交流を大切にし、様々なことにチャレンジしていきたいです。また、インタビュー当日とても緊張してうまく質問できなかったですが、質問の意図を汲み取っていただいたり、非常に丁寧にお答えいただいたりして、とても助けられました!宮本さん、本当にありがとうございました。

(インタビュアー:ECCL修了生 大学2年 古川陽奈子)


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