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Career Creation STORY #22:株式会社トップコート 芸能マネージャー

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Career Creation STORY #22:株式会社トップコート 芸能マネージャー

今回インタビューさせていただいたのは、(株)トップコートで活躍されているTさん💁‍♀️(女性)、Tさん💁‍♂️(男性)です。Tさん(女性)は、中途採⽤で⼊社され、現場でのマネージャー業務に携わった後、現在は若⼿アーティストの担当をされています。Tさん(男性)は、中途採⽤で⼊社され、現場マネージャーとして現場への同⾏、所属アーティストのケアの業務に携わられています。

インタビューでは、お⼆⼈の仕事内容、やりがい、就職活動、学⽣時代、仕事の魅⼒について伺いました。就職活動について、お2⼈のお仕事に対する姿勢について様々お聞きしたので、ぜひご覧ください!



―目次―

芸能マネージャーってどんな仕事?

―まず、仕事内容についてお伺いします。実際、どういった業務を⾏なわれているのですか?

💁‍♂️(Tさん):マネージャーによって仕事内容は違います。中でも現場マネージャーは担当のアーティストと現場に同⾏して現場でのケアをしたり、例えば取材後の原稿チェックなど、現場周りからデスク作業までを⾏います。

💁‍♀️(Tさん):私たちの事務所では、現場数の多いアーティストの担当についてまず現場経験を積むことが多いです。私は最近では、若⼿を担当するようになりました。テレビ局や制作会社へ行き、先々の作品情報やオーディションの話を聞いて、アーティストを提案したり営業の仕事を⾏なっています。

―人によって担当業務が違う、ということでしょうか?

💁‍♂️(Tさん):はい、全然違いますね。Tさん💁‍♀️のような若手を担当されている方は現場から離れ、営業などが主になりますが、現場マネージャーは実際に現場に同行し、現場のケアが主な業務になってきます。

💁‍♀️(Tさん):事務所によっても結構違うと思います。他事務所だといきなり一人で現場にアーティスト帯同する事もあるのですが、私たちは先輩方のサポートのもと、段階を踏んで業務に慣れていくといった流れになります。

−現場のマネージャーさんは何⼈いるんですか?

💁‍♂️(Tさん):全体が20⼈ほどで現場マネージャーはその内の半分くらいです。

💁‍♀️(Tさん):我々の会社は7 ⼈のチーフマネージャーの元に複数⼈の現場マネージャーがついてチームを結成しているので、考え⽅も特徴もチーム毎に結構違います。


きっかけは〇〇が好きだから?!


−現在のお仕事に就こうと考えた理由を教えて下さい。

💁‍♂️(Tさん):まず芸能マネージャーになりたいというよりはエンタメ業界に興味がありました。元々テレビが好きで、地⽅から東京に出てきて、最初はテレビ局のインターンに参加していたのですが、正直あまり興味が沸かなくて。どうしようかと思っていたんです。そんな時に先に就職していたマネージャーをしている友⼈に、「多分マネージャーの⽅が向いてるよ」と⾔われた事がきっかけでした。

💁‍♀️(Tさん):私は元々スポーツアパレルで働いていたのですが、21 歳で店⻑になってバイトの育成・指導をしていく中で⼈の成長してゆく姿を見ることが好きなのだと感じました。元々ドラマや映画も好きだったのでエンタメの業界に思い切って踏み込んでみました。


−お話しさせていただいて、お⼆⼈とも⾮常にコミュケーション能⼒が⾼いなと感じたんですが、働いていてどんな能⼒がマネージャーという仕事に必要だと思いますか。

💁‍♀️(Tさん):⼈に対して壁を作るのが好きじゃなかったんです。フラットに監督やプロデューサーに話しかけにいくタイプで。現場マネージャーの時に外部の方々に可愛がってもらえたことが今の営業に繋がっていると感じています。

💁‍♂️(Tさん):⾃分が若くても、立場が上の⽅が多い現場で壁を越えられる⼈が成⻑すると思います。


−物怖じせず行動できるのは、仕事をする上で大切ですね。お仕事をしていて有名な方と会った時、冷静に接することができるのか気になります。

💁‍♀️(Tさん):そうですよね(笑)。最初はミーハーな気持ちは隠さなくてはと思っていたのですが、好きに勝るものはなくて仕事をする上での⾃分のモチベーションに繋がっています。

💁‍♂️(Tさん):逆にミーハーな⼈が多い印象です。

💁‍♀️(Tさん):書籍でも話したのですが、何かのオタクになるとよいと考えていて。そこにたどりつくまでの過程を考えていくことが⼤事だと思います。


−ミーハーな⼈は就けないお仕事だと思っていました(笑)。そんなお⼆⼈の仕事のやりがいはなんですか?

💁‍♂️(Tさん):やりがいというより、醍醐味の一つかもしれないですが、普段⾏けない所や⾷べられないものを経験できることは、この仕事ならではだと思います。最近だとフランス⼤使館に⼊ったことが貴重な体験でした。

💁‍♀️(Tさん):私は若⼿を担当しているので、アーティストの作品が決まったり、⽇々の積み重ねが結果として返ってきた瞬間にやりがいを感じます。作品が世に出る時とか。

💁‍♂️(Tさん):アーティストの⽣の演技に触れた時の感動や、映像だと伝わらない空気感を感じられるのは貴重な体験だと思います。


−逆に⼤変だったことはありますか?

💁‍♂️(Tさん):アーティストにスケジュールを合わせるので⾃分の予定を立てるのが大変だったりしますね。あと個⼈的には、船での撮影があったのですが、私は三半規管が弱くて酔ってしまって撮影中ずっと休んでいた事がありました。過酷な現場にいくというのは⾟いことかもしれないです。

💁‍♀️(Tさん):私は壁があると越えてやろうと思うタイプで(笑)。あまり⼤変だと感じたことはないです。


−プライベートもないくらい忙しいイメージですが実際はどうですか?

💁‍♂️(Tさん):昔はそうだったみたいですけど今はもうだいぶ改善されました。プライベートもちゃんとあります。基本⼟⽇休みで、週休2⽇はあります。

💁‍♀️(Tさん):ここ最近でかなり変わりました。作品撮影期間は、一人に対してマネージャー2人体制で交互に現場へ行くなど、⼤幅に改善された印象です。休みもしっかり管理されています。


学生時代を振り返って

―続いて、お⼆⼈の学⽣の頃の様⼦を伺います。学⽣時代はどのように過ごされていましたか?また、その経験が今の仕事にどんな⾵に活きていると感じますか?

💁‍♀️(Tさん):学⽣時代の経験は今の⾃分にすごく活きていると思います。スポーツを⼩学⽣の頃からずっとやっていて、⾼校⽣の頃はウエイトリフティングをやっていました。⾼校⽣から始める⼈が多い競技なので、スタートラインが⼀緒だと、余計に負けたくないという思いが強くて。精神面も鍛えられたと思いますし、筋⼒とか柔軟性とか筋⾁をつけるための探求をしていく中で、追求することで結果もついてくるという仕組みを学べたと思います。

💁‍♂️(Tさん):⼦供の頃から⾼校までずっとサッカーをしていたため、勉強をあまりしてきていなくて。理系の⼤学に⼊ってほぼ一から勉強を始めたんです。本格的に勉強をした過程で、努⼒する⼒はついたと思います。


―僕⾃⾝、志望業界と⼤学での学習分野が違っているのですが、そこのギャップはありましたか?

💁‍♂️(Tさん):私は⼤学でレーザーを作っている所からここにきているので、それこそ全然関係がない分野ですね(笑)。ほとんど違うことが当たり前だと思います。努⼒をするとか勉強をするとか基礎の部分はどの業界も変わらなくて、内容が違うだけなんだと思います。好きかどうかの⽅が⼤事かなと。ですので、どの業界でもギャップはあると思います。

芸能マネージャーのリアル

 −仕事に携わる中で、働く前後でマネージャーという職種や業界に対するイメージに変化はありましたか?

💁‍♀️(Tさん):あまり変化はないですが、意外としっかり休めるところです。

💁‍♂️(Tさん):いまだに休みが無くて朝から晩まで働いている業界って思われているかもしれないですが、そこは違います。

💁‍♀️(Tさん):作品に⼊れば集中して働く時期もありますが、その分休暇をとれる期間もあって。外から⾒るとギャップがあるかもしれないです。

💁‍♂️(Tさん):会社によるかもしれないですけど。

💁‍♀️(Tさん):あと、以前はアーティストの仕事は常に継続してあるものだと思っていました。今の仕事が終わればまた次の仕事があるものだと思っていたのですが、そんな簡単にないものでした。テレビで⾒る芸⼈さんやタレントさんも、ご本人の魅⼒や努⼒があるから表に出続けているんだなということに業界に⼊ってから気付きました。継続することってすごくシビアで。裏を返せばそのタレントの裏で動いているマネージャーはじめスタッフの方々がどれだけ頑張っているかとか、そこに気づけたのはいいギャップだと思います。努⼒している人がいるからこそ成り⽴っている部分があるのだと思いました。


−オファーを作っていくっていうところでアーティストの⽅が努⼒されているところもあると思うんですが、皆さんが次に繋げるために⼼がけていることはありますか?

💁‍♀️(Tさん):あります。バラエティーの仕事をゲットしたいと思ったらもちろんバラエティーの番組を⾒ることは当たり前のことで、その会話の仕⽅・伝え⽅とかこういう本がいいんじゃないかとかも含めて、⾃分が知っている限りの情報は伝えることを心がけています。たとえば映画のオーディションに参加するとなった時に、その映画の監督の過去作品をちゃんと⾒た上でオーディションに⾏くアーティストはもちろんいるのですが、それ以外にも知っている情報は全部渡した上で臨んでもらうように気をつけています。

💁‍♂️(Tさん):私は、担当アーティストが作品に⼊ったとき、現場でその作品のプロデューサーやキャスティング権を持っている⽅と積極的にコミュニケーションを取るようにしていて、そこでまず⼈として⾒てもらえるように⼼がけています。そのプロデューサーとの距離を縮めて気軽に声をかけてもらえるように努⼒をしています。


最後に~「好き」の気持ちを大切に~

 ―最後に、学生へのメッセージをいただけますか

💁‍♀️(Tさん):好きを追求して下さい!!「好きしか勝たん」です(笑)。⾃由な時間があるうちに興味のあること、自分がエネルギーを注げることを経験しておくといいと思います。

💁‍♂️(Tさん):今のうちにたくさん遊んで欲しいです。その中で⾊々な経験をすること。⾊々なことや外の世界を知ればその中で仕事にしたいことが⾒つかるかもしれません。私は学⽣の頃ヒッチハイクをしたりして、そういった中でコミュニケーション能⼒が鍛えられたと思います。


−業界がこうなるといいなといった観点はありますか?

💁‍♂️(Tさん):誰かの成長に関わるこの仕事はとてもやりがいがあります。この業界で働くことのハードルがもっと下がるといいなと思います!


今回お話を伺ったお二人のストーリーも掲載されている書籍を紹介します!



リアルな実体験談が何よりもの参考書!
芸能マネージャー陣の知られざる半生とアーティストが本気で語るマネージャーとは―――。

『芸能マネージャーが自分の半生をつぶやいてみたら』
株式会社TopCoat:著
ワニブックス刊
Amazonから購入できます

 

インタビュー後記

お⼆⼈の話を聞いて、仕事へのやりがい・楽しさがすごく伝わってきました。芸能マネージャーとして働くお⼆⼈の姿勢から⼈がとにかく好きなんだなと感じました。「好き」の原動
⼒があるからこそのマネージャーとしての献⾝的なお仕事に繋がっていくのだと思います。
僕も楽しむ気持ちを忘れず好きを追求して就職活動をしていきたいです。マネージャーのお二人、お忙しい中お時間をいただきありがとうございました。

(インタビューアー:⼤学3 年⽣ 福井温彦)

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