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Career Creation STORY #9:(株)ネオグラフィック 村井亜衣さん

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Career Creation STORY #9:(株)ネオグラフィック 村井亜衣さん
今回インタビューさせて頂いたのは、株式会社ネオグラフィック 商品開発部企画生産課の村井亜衣さんです。アパレルEコマース業界のリーディングカンパニーである株式会社ネオグラフィックは、ファッションブランド Re:EDIT(リエディ)をはじめサステナブルでエシカルなお洋服を展開しています。村井さんは新卒で株式会社ネオグラフィックに入社し、現在はマネジメントをする立場で商品企画チームの担当をされています。

インタビューでは、村井さんの学生時代や現在のお仕事、今後のキャリアビジョンに関するお話を通して村井さんが考える仕事の意義をお伺いしました。


―目次―

アルバイトの経験からスタートした私のキャリア

―本日はお忙しい中ありがとうございます!はじめに、学生時代について教えてください。何か思い出に残る出来事や現在に生きているなと感じることはありますか?
経営学部に所属していましたが、特にそこまでその分野に興味があったわけではありませんでした。むしろ、当時アルバイトをしていたアパレルブランドでの経験が、振り返ってみると重要だったなと感じています。私が務めていたアルバイト先は、立場関係なく全員のアイディアに耳が傾けられていて、自然と将来もこんな職場で働きたいなと思っていました。また、バイトとはいえお客さんからみたら店員の一人なので、プロ意識をもってお仕事をする経験をすることができたことも、社会人になった今にとても活きていますね。

―アルバイトの経験は、具体的にどのように活きていますか?
自分が何にやりがいを感じるのか、どんな環境で働きたいのかを学生時代に気づけたことです。就職活動での企業選びでとても役立ちましたね。私は1つのアイディアがチームワークを通して形になっていくことにやりがいを感じます。また、一人ひとりのアイディアが尊重され、自分らしくいることのできる環境が働きやすいと、アルバイトを通して発見することができました。この気付きは、すごく大切でしたね。

就職活動を通じて感じた「自分らしく働ける」ことの大切さ


―アパレル業界に興味をもったきっかけを教えて下さい。

元々ファッションは好きでしたし、学生時代にアパレルブランドでアルバイトをしていたことはこの業界に興味をもつきっかけにはなりました。でも就活でこの業界1つに絞っていたわけではなかったです。当時、様々な企業の選考を受ける中で、“良い面だけ”を見せようと必死になっている自分がいて、自信を失っていた時期がありました。

―そこからなぜネオグラフィックに?
結果が出ずに悩んでいた時期に、たまたま説明会に行ったのがネオグラフィックでした。私が受けた頃の選考方法がかなり独特で、2日間の合宿があったり、1週間社内に入りいくつかのミッションをクリアしていくとか(笑)。その中で感じた「ともに成長しよう」という姿勢が、他の企業の学生をジャッジしている感じとは異なっていて、とても惹かれたんです。自分の直感で「ここだ!」と思えたのでそのまま入社した感じですね(笑)。選考を通して実感した経営層や先輩との距離の近さ、ここでなら自分らしくいることができると思えたことが最大の要因です。

コンプレックスを自信に変えるきっかけになる

―仕事をする上で、幸せや、やりがいを感じるときを教えて下さい。
私自身、お客様と実際にお会いする機会は少ないのですが、オフラインなどでお客様と交流する機会を通して、お褒めの言葉を頂いた時はやはりやりがいを感じます!また、自分がマネジメントをする立場になってからは、メンバーの成長にやりがいを感じるようにもなってきました。「メンバーがお客様から褒めて頂いて喜んでいる姿を見るのが幸せ」、みたいな(笑)。最近は、自分のことだけではなく、「仲間の作った商品が褒められていると嬉しい」といった声がチーム内からも上がるようになっていて、本当に素敵な仲間と共に仕事をすることができていると実感しています。

―商品企画におけるコンセプトなどはありますか?
会社全体の指針としても掲げているのですが、さまざまな事情を抱える女性の「自信の形成」を助けることが目標です。身長が低いと悩みを抱える女性、仕事や育児で忙しい女性など、様々な事情で自己投資がなかなかできない女性でも、私達のサービスを通してファッションを気軽に楽しむことができたらなと思っています。ものを販売して利益を得ているのは事実ですが、私達がやりたいのは、その向こう側にある「自信の形成」です。ファッションを通して、“オシャレ”とそれ以上の価値を創造していきたいですね。

失敗の捉え方でこれからが変わる

―仕事をする中でしんどいなと思うことや、失敗談、そこから学んだことを教えてください。
商品を作る上で様々な立場にいる人との連携が欠かせないのですが、「こんな商品を作りたい」という温度感をきちんと伝達することは永遠の課題かもしれません。例えば、靴を担当していた時に、工場で製造された商品のかかとから釘が飛び出してしまっていたことがあったんです。その当時は経験もなかったので、「これは自分のせいではないのに…」と不満を口に出していました。ですが、先輩と振り返りをする中で、このミスを防ぐために自分にできることはもっとあったのではないかと気付きました。1人で商品を完成させる訳ではないので、予測できるミスは自分から担当者に声がけするなどを日々徹底しています。他責か自責かという失敗の捉え方はとても重要だと考えています。

―すごい・・・!自責で捉えるのは、そう簡単ではないと思います。
そうですね。でも、視点を変えれば、他人を変えるよりも自分が変わる方が簡単じゃないですか(笑)?今は、もう日々のルーティーンになっているのですが、寝る前に1日の振り返りを簡単にするようにしています。悩みや問題は、なるべく次の日に持ち越さないよう心がけていて、職場の人間関係から生じる問題なども、本人と直接連絡をとってその日中に一緒に解決するようにしていますね。ありがたいことに、私から声をかけなくても、気にかけて相談にのってくれる同僚や先輩の存在も大きいですし、そのような環境で働けていることに感謝しています。

情報発信源となり輪を広げていく


―ネオグラフィックさんでは「サスティナブル」をテーマに商品づくりをされていると思います。その中での難しさや今後の課題を教えて頂きたいです。

環境に優しいものづくりを実現しようとすると、どうしてもコストが上昇してしまうので、その調整が一番苦労するポイントですね。大量生産・大量消費を行っている企業はまだまだ多いですし、コロナ禍でマーケットとしても安いものが売れるという傾向は強まりました。しかし、この問題は自社だけで解決できるものではないし、そもそもこの問題に取り組んでいる企業や、環境問題を考慮してお買い物をされるお客様も残念ながらまだまだ少ないです。

―なるほど。ネオグラフィックさんとしては現在どのようなアプローチをされているのですか?
業界全体、そして、お客様にもネオグラフィックを通して環境や人に優しい選択ができるようなきっかけを与えていくことを目指しています。約4年前から環境に優しい商品作りを一つのテーマとして活動してきたのですが、2020年には、楽天市場SHOP OF THE YEARでサステナビリティ賞を受賞することができました。お取引先のメーカーさんや素材の企業さんの意識が変われば、コスト面に関しても解決策が見えてくると思うので、ネオグラフィックが発信源となってサステナビリティの輪を広め、業界として大きな問題を解決していくリーダーになることが必要だと考えています。

働くことを通して心を豊かにする

―今後のキャリアビジョンがあれば教えて頂きたいです。
自社が成長していくことに貢献することももちろんですが、その過程で一人の人間としての人間力を高めていきたいと考えています。具体的には、マネジメントをする立場でもあるので、人に影響力を与えていくことの出来る、かつ誰かの魅力を引き出すことが出来る人になりたいです。

―かっこいいです!改めて、村井さんにとって働くとは何ですか?
私にとって生きるためには「心の豊かさ」がとても重要です。そして、働くことはそれを満たす素敵な手段だと考えています。働くことを通して、誰かの役に立てる、社会の役に立てる。仕事を通して自分の存在価値を確かめ、本当の充実感を得ていたいですね。もちろん物質的な豊かさを満たすためにお金を稼ぐことは必要ですが、「心の豊かさ」無しでは「生きている感」が無くなってしまうと思います。その意味でも、この先も仕事をすることは、自分の心を豊かにする手段の一つとして、大切にしていきたいです。

―最後に、学生に一言メッセージをお願いします。
「自分と向き合う時間をとること」「自分の選択を正解にすること」の2つを意識して学生生活を過ごしてほしいです。今後、人生で多くの時間を仕事に費やすと思いますが、その時間を通して自分がどうなりたいのか、また、どのようなことに興味があるのかを知っていることは、自分の可能性を最大限に活かすためにも大切になってくると思います。沢山の情報がありふれる社会で、自分の選択に自信を持てなかったり、後悔したりすることもあると思いますが、結局は全て自分の決断の上に今があります。一つひとつの選択を正解にする努力とその経験は、今後大きく役立つと思いますよ

インタビュー後記

村井さんのお話を聞き、仕事は「心の豊かさ」を実現するための手段という考え方がとても印象的でした。お金を稼ぐためだけではなく、本当の意味での幸せを叶えるために、アルバイトでの経験などから「自分らしさ」を軸として行動されてきたからこそ、現在村井さんはイキイキとで働くことができているのだなと感じます。
私自身も、自分と向き合うことを怠らずに、周囲の人との関係性を大切にしながら、村井さんのような素敵な社会人になれるよう頑張っていきます。
村井さん、お忙しい中お時間を頂き、本当にありがとうございました!

(インタビュアー:ECCL修了生 大学1年 大城希志穂)

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