本の概要

「終身雇用」や「年功序列」が終わりを告げ、ジョブ型雇用が一般的になっていくと言われる今の時代。自分のキャリアを、会社に依存するのではなく、自分自身で決めていくためには、「ジョブ」の理解を深めることが重要なのではないでしょうか。

この本には、これからの日本をリードする7業界22職種のリアルが書かれています。

前線で活躍するビジネスパーソンへのインタビューから明らかになった「仕事内容」「必要なマインドやスキル」「身につく力」「年齢ごとの平均年収」「転職のしやすさ」「典型的な1日」などなど、リアルな情報が盛り沢山！

「会社」という単位でキャリアを考えがちな就職活動の際に、「職種」という視点でも自分のキャリアについて考えてみませんか？

この本を読んだきっかけ

「自分がやりたいことは、業界では絞れなかったから。」

就職活動時代、私はずっと「働いている人たちが、イキイキと働けるきっかけや環境を作りたい」という想いを持っていました。こういう話をすると、「じゃあ人材業界をメインで見てるの？」と言われることも多かったのですが、正直業界だけで絞ることが出来なかったんです。もちろん人材業界にも興味があるけれど、他の業界の企業でも「素敵だなぁ」と思う会社は沢山あって。

そんな時に、自分は特定の「業界」に興味があるというよりも、人事という「職種」に興味があることに気づいたんです。それ以降、「職種」という切り口で自分のキャリアを考えるようになり、そのタイミングで出会ったのがこの本でした。

おすすめポイント

1.「職種」のリアルを知ることができる！
就職活動をはじめると、業界研究や企業理解を深める機会はあるものの、意外と職種理解を深める機会は少ないと感じています。総合職採用が一般的だからこそ、そもそも職種を意識する機会も少ないですよね。でも、会社だけを見ていても「具体的に働くイメージが湧かない…」「入社後にやりたいことが分からない…」ということはありませんか？この本の中には「コンサルタント」「事業開発」「マーケティング」「営業」「エンジニア」「デザイナー」「経営企画」「人事」などなど、様々な職種の詳細が書かれています。職種を知ることで、自分のやりたいことを見つけるヒントが得られます！

2. キャリアプランが明確になる！
就職活動中には、面接で「入社後のキャリアプランは？」「5年後10年後、どうなっていたい？」という質問をされることもあります。いくら企業研究や自己分析を進めても、なかなか見えてこない人は多いのではないでしょうか。この本には、新卒1年目がやる仕事内容や、職種を通して身につくスキルが書かれているため、これを参考にすることで、キャリアプランが立てやすくなります！

最後に

夏休みに入り、サマーインターンに挑戦している方もいらっしゃるのではないでしょうか。複数社から内定を頂き、最終的に入社する企業を悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。私自身は、「職種」の理解を深めたことで、自分のやりたいことや入社後のキャリアプランを明確にすることが出来ました。ぜひ皆さんも、「職種」という切り口で、自分のキャリアについて考えてみませんか？

Writer：長嶋美奈

ECCLインターン。
2年間の休学を経験し、アメリカのWalt Disney Worldで勤務したり、世界中の青年と共に船で太平洋を横断したり。就職活動では、1年半かけて徹底的に自分自身のキャリアに向き合い、最終的には納得感を持って外資系IT企業への入社を決める。現在は立ち上げた学生団体の運営、高校生向けの教育事業ボランティア、長期インターンなどに取り組みながら、残りの学生生活をエンジョイ中！