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3月のオススメ本『父が娘に語る経済の話』

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3月のオススメ本『父が娘に語る経済の話』
こんにちは!en Career Creation Lab(ECCL)運営事務局インターンの小林です。
3月になりました、ECCL今月のオススメ本です。新型コロナウイルスの影響が心配ですね。。。こんな時こそ本を読んだりして自分を振り返ることが大切なのかもなと思うこの頃です。

それでは3月のオススメ本:『父が娘に語る経済の話』についてレビューしていきたいと思います。


―目次―

本の概要

この本はギリシャの元財務大臣のヤニス・バルファキス氏が書いた経済の成り立ちや仕組みを分かりやすく、10代半ばの自分の娘にも理解できるように書いた本です。

文明の誕生、技術革新、植民地政策、市場経済の導入からビットコインまで、人類の経済史を面白くかつ分かりやすくまとめてあります。この本を読むと「なぜ植民地主義がはじまったのか」「なぜ現代社会は資本主義なのか」がとても分かりやすく理解できます。経済に興味のない人でも「なるほど!!」と思いながら面白く読める本でした。

この本を読んだキッカケ

私がこの本を読もうと思ったきっかけは

① 当財団のスタッフの方がすすめてくれた
② 帯のクセ(笑)
③ 難しそうな経営戦略の本でないところ 

経済学部でない私にとっても親しみをもって楽しめると思い読み始めました。


オススメPOINT

① 知らないことを知ることで自分の見る世界が広がった/経済に興味がなくても面白く理解できる
② 世界の歴史や現状についても興味をもって考えるきっかけを与えてくれる
③ 批判的思考が身につく

この本の面白いところは現在の経済や金融システムの成り立ちがいとも簡単に理解できてしまうところです。

この本の構成は世界の歴史の流れと関連していて時系列で経済の成り立ちを理解できます。各章を読み終わるごとに、経済システムの始まりや植民地政策・市場経済・ビットコインの賛否に関する議論など難しい経済のテーマを「あっそういうことか!面白い!!」と感じ、もっと読んでみたいという気持ちになりました。

そして、この本を読み終えて最後に思ったことが、自分もこの本の筆者のように世の中の仕組みに流されるだけでなく、主体的に時に疑問を持ちながら思考し続けていきていこうということです。

この本の筆者は、2015年のギリシャの経済危機時の財務大臣だった方です。そんな危機的な経済状況の中で財務大臣を務め上げた筆者だからこそ、経済の本質の良し悪しをしっかり理解していたんだなと私は思います。

世の中の大きな仕組みを考えていくことも時には重要なんだなと気付かされた一冊でした。


最後に

今世間は新型コロナウイルスで様々な影響を受けています。
中にはウイルスに関するデマ情報に踊らされてしまうなんて話も聞きます。

「えっ、これって違うんじゃないの?」
「本当はこれでは?」

と、今起きている当たり前の事象を世の中の大きな仕組みに置き換えて立ち止まって考えてみる、
そういった視点で物事をとらえることで、今まで気づかず考えてもみなかった課題や興味を知るきっかけになります。

この本の経済の話のように普段流してしまうようなことも広い視野で考える時間が必要なのかもしれません。

普段経済に興味のない人こそ、この本は必読です!


◆編集者◆

小林航大

ECCLインターン生。趣味は読書と海外旅行。大学二年次に単身ガーナへボランティア渡航。その経験から現在大学院修士課程で国際協力や国際ボランティアについて研究中!!「とにかく世の中明るく変えたい」そんな気持ちで就職活動をしていました! よろしくお願いします!!



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